広末不倫の過剰報道で安倍銃撃の黒幕の存在を確信した
2023年7月2日
産経新聞サイトの7月1日付「安倍氏銃撃1年 「別に真犯人」論理飛躍、根強い陰謀論」なる記事を読んで思うところがあるので、私見を述べたい。
記事の冒頭を引用する。
>発生からまもなく1年となる安倍晋三元首相銃撃事件を巡り、インターネット上などでは今も「陰謀論」が飛び交う。殺人罪などで起訴された山上徹也被告(42)のほかに「真犯人がいる」というものだ。(引用ここまで)
山上が犯行現場にいて安倍を銃撃したのは明らかな事実である。彼が殺人罪の容疑者であることに異論を挟むものはいないだろう。
では、彼と意思を通じて殺人を共同して実行した者がいる可能性はどうか。
作家の副島隆彦氏は、孫崎享との共著 「世界が破壊される前に日本に何ができるか 」の中で、真の黒幕は米国CIAであり、そのCIAから
官邸の指令を受けた木原誠二官房副長官らが行動に移した、と。(副島氏は木原の他に2人名前を挙げているが、この2人は今はどうでもいいので保留にしておく)
その木原らの指令を受けた安倍のSPが、どさくさに紛れて消音銃か何かを安倍に押し当ててぶち込んだ、と。
昨年8月、本ブログでも黒幕の存在が官邸にいるのではと憶測したが、個人名までは確信が持てなかったので書かなかった。
一方、副島氏は昨年から堂々と何人かの名前を挙げており、それらの実名は私の憶測と一致していた。
最近の報道を見る限り、副島氏や私の憶測は、かなりの確率で信憑性が高いことがわかったので、本ブログでも名誉毀損を恐れることなく、副島氏の意見を敷衍して自説を述べたい。
副島氏の見立てで批判が大きいと思われるのは、仮に副島氏の憶測通りなら、ではおとりに使われた山上の立場はどうなるのだ、ということではないだろうか。
山上が第三者の指令を受けて殺人を犯したところで、刑務所に入るのは彼であり、人生のロスが大きすぎて得がないのではないか、と。
この点については、カネに困っている彼が億単位の報酬を条件に行動に及んだ可能性も否定できないとの反論が可能である。
1995年に、オウム真理教幹部の村井秀夫を公衆の面前で刺殺した徐裕行には、億単位の報酬が流れていたと当時週刊誌が報道していたが、おそらく事実だろう。
1人の殺しは、前科がなければ懲役10~15年が相場だが、懲役12年の判決を受けた徐は、2007年に出所してその後社会復帰を果たしている。
山上は5つの罪で起訴されることになるだろうが、マックスで15年の求刑がせいぜいだろう。
彼は、逮捕された当時「政治的動機はない」と語っていた。政治犯となれば量刑や刑務所での待遇が違ってくることを知っていたからだと思われる。
仮に政治犯だとされると、想定外の求刑を受ける可能性もあるが、
彼は統一教会に人生と財産を奪われ、関係者を殺したいと思うほど恨みを持っていると言われている。その彼が多額の報酬が得られることを条件に、
教会と最も関係が深い政治家の抹殺をリスクを負ってでも請け負ったと憶測することはそれほど不自然ではない(それでも40代前半の彼に15年の務所暮らしはリスクがあるとの反論も成り立ちうるが)
だが、15年ならまだマシかもしれない。ここにきて検察が例によってダラダラと公判期日を遅らせているのは気になる。
逮捕から1年経過しようとしている嫌疑明白な事件なのに、公判どころか、公判前整理手続すら行われていないのは令和の民主主義国家としては異常という他ない。
そもそも書類しか入っていない段ボール箱に金属探知機が誤作動するなどおよそ100パーセント考えられない。
私も何度か裁判所に書類を送ったことがあるのでよくわかっているつもりだが、運用上まずありえないことである。人をバカにするのもいい加減にしろ、と言いたくなる。
国がグルになって山上の無為な拘置所生活を何だかんだ意図的に長引かせているとしたら大問題である。弁護団は何をやっているのかと言われても仕方がないだろう。
このダラダラした調子だと年内公判はまずない。
オウム真理教の麻原被告人は、逮捕から第1審判決まで8年の勾留生活を強いられた。
麻原とは状況が異なるので一概には言えないが、国側が山上を刑期以上に閉じ込めておくことは法的に可能だということである。
麻原は11年間の裁判で死刑が確定したが、山上は有期刑になるはずなので、検察が最高裁に上告するなどして裁判が長引いた場合、未決勾留の刑の算入に消極的な裁判官が担当すると、
たとえば15年の刑期なのに、30年近く閉じ込められてしまう可能性もなくはない(未決勾留の刑の算入日数は裁判官のさじ加減で決められる。これもずいぶんいい加減な話だが)
ロシアの反体制派のアレクセイナワリヌイ氏が大した罪でもないのに、長期間の幽閉生活を強いられているが、日本でも同じことができるということである。
30年間だと山上は出所時には70歳を超えることになるが、それまで彼が健康体で、かつ、無事生きていられるのかどうか。30年後だとそもそも山上そのものが忘れられている可能性が高い。
それを国が狙っているとすれば、とんでもないことである。民主主義国家に生きる日本人の責務として、我々は山上裁判の行方を注視していかなければならない。
話を黒幕問題に戻すが、安倍と統一教会の関係はここ数年でかなり密になっていたようで、そのことを米国は気に入らなかったとされている。
岸田政権の中核にいる木原は、安倍と元々そりが合わなかったことはメディア内でも周知の事実とされている。
防衛費の予算編成など政策面での衝突は伝えられていたが、そうではなく、両者間には元々私怨があったように思われる。当事者しか知りえない激しい憎悪感情が両者にはあったのではないか。
政策面だけの対立なら、岸田政権発足以前から両者が犬猿の仲だったことを説明できないからである。
安倍は、相手が気に入らないとなれば、暴力団を送り込んで選挙妨害をしたり(下関市長選選挙妨害疑惑)、支援する候補者に10倍の違法選挙資金を供与して落としにかかる(広島の河井事件)ような極道気質の人間である。
木原と安倍の間も当人らしかわからない、やるかやられるかといった抜き差しならぬ緊張関係があったのではないだろうか。
米CIAがそのような両者の関係を利用して木原に指令を送った可能性はある。
米国の立場で言えば、とにかく言うことを聞いてくれる日本人なら誰が政治家でもかまわない。
安倍は忠実な米国の犬だったが、米国内の統一教会問題で利害の対立があった。木原も統一教会とのつながりはあるが、米国の権益を脅かしていたわけではない。
この官邸関与説は、次の2点の事実が間接証拠になりうる。
第1は、高市早苗の放送法発言をめぐる公文書問題である。立憲の小西洋之の追及は至極まっとうであり、高市の言い訳が不当であることはいまさら言うまでもないが、
そのこととは全く別の問題として、当時感覚的にひっかかったのは、やはり、件の公文書が小西に渡ったタイミングである。
総務省の職員から文書を手渡された、と元総務官僚の小西は述べていたが、およそ7年前の書面が何故追及当時(衆院選前ならいざ知らず)小西に渡されたのか、釈然としなかった。
小西としては手渡されたタイミングがどうであれ、あのような書面を受け取ったのだから、国会で当人を追及するのは政治家として当然の行動であったといえる。
その彼がくだらない別件で逆にネチネチ責められる筋合いはそもそもないのだが、それはともかく、
書面について言えば、それを木原ら官邸が流したものだと考えれば、タイミングの問題も納得できる。
つまり、安倍とグルになって木原を公然と非難していた高市を私憤でふるい落としにかかったと考えれば、合点がいくのである。
そうとでも考えなければ、後ろ盾の安倍亡き後、旬を過ぎた高市をなぜ今更火だるまにしなければならなかったのか、ということになる。
第2は、広末涼子の不倫過剰報道である、時を同じくして、木原の不倫問題が浮上していたにもかかわらず、すべての大メディア(テレビ)が木原について完全に沈黙した。
それどころか、何事もないかのように木原をテレビに出しては国の政策について勝手なことを言わせている。
木原の不倫疑惑は昨年週刊新潮がスクープし、今年に入ってからは文春が伝えているが、これらを後追いするテレビは皆無である。
政権中枢のど真ん中にいる木原の方は隠し子(この言葉は子供に差別的なので好ましくないが、事情説明の便宜上あえて使わせていただく)がおり、広末不倫よりもニュースソースとして価値があるにもかかわらずである。
広末報道と比較すれば一目瞭然、木原不倫の大メディア完黙は、忖度のレベルでは説明が付かない。
木原が大メディアに意図的に守られていることは疑いようがない。
大メディア報道の方向性を決めているのは米国である。今の木原がどの立ち位置にいるか、この度の不倫問題ではっきりとわかった。
ところで、怖い者知らずの文春は今年2月「安倍首相暗殺徹底検証 疑惑の銃弾」とのタイトルで、山上単独行動説に一石を投じた記事を連続で詳細に掲載した。
文春の記事には、冒頭の産経記事が指摘しているような「論理の飛躍」などない。
産経が言う「インターネット上などで今も「陰謀論」が飛び交っている」理由は、この産経記事が図らずも証明していることだが、疑惑の銃弾説に合理的な反論がなされていないからである。
疑惑の銃弾の根拠は、2点。1つは、要点を言うと、1発目が左上腕部に命中(したとされている)、その後間髪を入れずに2発目が逆側の右前頚部に命中というのは不自然だろうということ。
安倍が一発目の後に大きく振り返っていれば別だが、映像で見る限り、2発目の右前頚部に弾が命中するほど大きく振り返っているようには見えない。
仮にそう見えたとしても、そもそも司法解剖の結果は、奈良県警によると、「1発目の左上腕部が致命傷」のはずなので、それなら安倍が「大きく」振り返る前に倒れていなければおかしいことになる。
また、奈良県警は、この1発目が左右の鎖骨下にある動脈を損傷したことが致命傷になったと説明していたが、
この1発目では銃弾が体内で大きく変わらない限り、ありえない。というか、この1発目の銃弾は見つかっていないというのはどうしたことか。
そもそも1発目が当たっていないようにも見えるのは私だけだろうか。
事件当日に救命にあたった奈良県立医科大学付属病院の医師は、首から入った弾により心臓に大きく穴が開いた、と説明したが、この説明は県警の説明と大きく食い違う。
件の産経記事もそうだが、「陰謀論者」と揶揄する者たちは、これらの疑問に合理的に答えていない、答えられない。だから、共犯説がいまだに絶えないのである。
テレビで広末不倫が過剰報道される一方、木原のそれが全く報道されないことは合理的に説明できる。
こちらの問題が「陰謀論」ではないことだけは産経も認めなければならない。
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