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安倍無能外交の集大成となる6月12日のイラン訪問 

2019年6月8日

 


 

 

6月12日から14日に予定されている安倍総理らのイラン訪問については,野党だけでなく,与党の一部からも,野党とは別の理由で疑問の声が上がっている。

 

一部の与党議員が疑問を呈している理由は,今回のイラン訪問が何の成果も上げられないことが明白だからである。

 

確かに,成果どころではないだろう。今回のイラン訪問は,これまでの安倍無能外交を象徴する記念碑的パフォーマンス外交に終わる事は間違いない。

 

5日付の日経新聞によると,今回の安倍一行のイラン訪問は,トランプに言われたからということらしい。そうだとすれば,安倍総理もあまり気乗りではないのかもしれない。

 

菅長官は6日の会見で、訪問の意義について,


「中東地域で緊張が高まる中、イランに首脳レベルで緊張緩和を働き掛け、地域の安定のための建設的な役割を果たすことは極めて重要だ」と意欲を語っていた。

 

一方,イランは今回の安倍一行の訪問に何を期待しているのか。

 

NHKのNEWS WEB中の「中東解体白書」は,内容のバランスを保つために,いろいろな意見を載せているが,核心部分は以下の箇所になる。引用すると,

 

「イラン国営メディアの記者は,


「安倍総理大臣には、“ゲーム・チェンジャー”となるような提案が必要だ」と話します。アメリカ側から制裁の緩和を含めた、何かしらの譲歩を引き出すことが重要だという意味です。」

 

「市民からも歓迎の声が聞かれます。テヘランの大学生の男性(22)は、「日本の仲介でアメリカとの関係が改善され、国民が望んできた経済状況がもたらされることを願っている」と話した。」(引用終了)

 

つまり,イランが日本に求めているのは,米国から自立した日本の具体的かつ目に見える経済支援の約束だということである。



安倍一行はこのことを頭に入れて叩き込んでおかなければならないが,日本政府は,このことが全くわかっていない。

 

同行予定の河野外相も,8日の記者会見で,


イランに対して、緊張緩和を働きかけるとともに、核合意の順守や地域の安定のための建設的な役割を求めていきたい」と述べていたが,

 

そもそも前提事実の理解が足りない。緊張緩和を働きかける,などと言っているが,緊張状態を作り出しているのは,米国の方であって,イランは米国に何も敵対行為をとっていない。

 

5月31日,国際原子力機関IAEA)は,イランが核合意を遵守していることを確認しており,イランの核関連活動についての報告書を関係国に配布しているはずである。

 

そもそも一度決めた合意内容を,後から難癖をつけて契約不履行を決め込んだのは米国のほうである。このような契約(約束)違反が認められてよいわけがない。

 

日本が政治的な緊張緩和云々を働きかけたいのなら,イランに対してではなく,米国に,トランプに対して行わなければならない。


先のトランプ訪日で,ゴルフ場で自撮りしたり,相撲を見せている場合ではなかったのである。

 

安倍や河野は,今回のイラン訪問では間違っても米国の仲介役など担ってはならない。そのようなことをすれば,イラン側を激怒させるだけである。

 

イスラム指導者と真の信頼関係を築くには,イスラムの教えについての理解が不可欠である。

 

 その意味において,不勉強な安倍や河野ではイスラム指導者との深い信頼関係を築くことなどはじめから無理である。相撲やゴルフの歓待では,彼らと友情を築くことはできない。

 

安倍総理が会談を予定しているハメネイ師は,6月5日の演説で,次のように語っている。

 

「現代のイスラム世界の諸問題の解決は、聖典コーランに立ち返ることにある。知識階級やイスラム学者らは、この願望の実現に向けて、さらに大きな責務を担っている」と。

 

イスラム教の聖典コーラン「第5章32節」には,

 

(前略)人を1人殺した者は(中略),全人類を殺したのと同じである。人一人の命を救う者は,全人類の生命を救ったのと同じである」とある。

 

イスラム国などの存在がイスラム世界に対する印象を悪くしているが,ISはただのテロ集団であり,本来イスラムとは何の関係もない。

 

本当のイスラム教徒は,平和主義的である。少なくとも米国人や無神論者の多い日本人よりは。

 

だが,彼らは,外からの侵入者に対しては,イスラムの教えに関係なく,徹底的な反撃を試みる。対米従属の日本の政治家は,このことを頭に入れておく必要があるだろう。




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