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米国のやらせに利用されている拉致被害者家族 

2019年5月6日

 


 



5月3日,拉致被害者家族の横田めぐみさんと田口八重子さんの親族が,米国の首都ワシントンでNSC=国家安全保障会議の政府高官と面会し,

 

拉致被害者が帰国するまで北朝鮮に対する経済制裁を緩和しないよう要請したという。

 

ところが,安倍総理は,5月3日付産経新聞のインタビューで,「前提条件なしで金委員長と会い、率直に、また虚心坦懐に話し合ってみたい」と語っている。

 

この安倍氏の発言は,北朝鮮の金正恩月の米朝首脳再会談で,トランプ大統領に「いずれ安倍晋三首相とも会う」と語ったことを受けてのものと思われる。

 

「前提条件なしで」とは,とりあえず拉致問題や経済制裁は脇に置いて話し合う,ということを意味する。

 

今回の拉致家族の訪米は,言うまでもなく,安倍官邸がセッテングして米国の了解を得て実現したものだが,

 

被害者家族の中でも北朝鮮に強硬的な態度を望んでいる彼らが米国まで行って何を話すかは,安倍官邸は百も承知だったはずである。

 

今回の安倍総理と被害者家族の発言は咀嚼を来たしており,相変わらず政府としての戦略的一貫性がみられない。

 

さらに,安倍総理にとってタイミングが悪かったのは,記事の翌日に北朝鮮が短・中距離弾道ミサイルを発射したことである。

 

この状況下で,軍事的脅威や拉致問題を棚上げにしての無条件会談開催が果たして世論に受け入れられるのかは微妙だが,当ブログとしては開催賛成の立場をとりたい。

 

3日,国連は,北朝鮮で数百万人に飢餓状態が迫っており,国際的な支援が必要だとの認識を示していた。

 

経済制裁を望んでいる拉致被害者やその家族はともかく,金正恩との無条件会談開催に世論からも大きな反対は出てこないのではないかと思われる。

 

ところで,米国政府の北朝鮮政策は明らかに二分している。トランプは,北朝鮮への軍事攻撃に興味を示していない。が,軍産複合体はまだ諦めていないと思われる。

 

先の米朝首脳会談で,軍産複合体の住人のボルトン,ポンペオが金正恩に無理難題(リビア方式)を押し付けたことからもその点は明らかである。

 

トランプが軍産複合体の言い分に腰が引けている理由は今のところ不明である。彼らに何か決定的な弱みを握られているとしか思えない。


金正恩もそれを察してのことか,現在に至るまでトランプを全く非難していない。

 

それはともかく,米国の軍産複合体は,今なお北朝鮮の粗探しをして非難をやめようとしていない。


今回訪米した拉致家族の人選も,最終的には軍産複合体の意向を汲んだものだろう。

 

つまり,今回米国は,平たく言うと,拉致家族に北への圧力を言わせるためにワシントンまで呼んだとみるべきである。

 

そうでないというなら,拉致被害者家族の1人である蓮池透氏の存在を,日本政府だけでなく米国まで袖にしている理由はない。

 

今回,安倍総理が蓮池氏の意見を組んだかどうかはともかく,金正恩との会談に前向きな考えを示した。会談が実現しても,米国は,成果ゼロを予測して警戒しないと思われる。


だとすれば,安倍総理は,いい意味で米国の期待を裏切る行動をとるべきである。

 

第1回会談の中身として考えられるのは,兆単位の莫大な戦後補償交付と引き換えに,拉致問題の再調査の確約を取りつけることである。

 

拉致問題の完全解決については望み薄だが,その先の会談で期待できることといえば,経済投資,さらに平和条約の締結となる。だが,そこまで行けば米国が許さないはずだ。

 

それが対米従属路線をやめない日本の運命なのである。





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