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ベトナムで開催される米朝首脳会談の目的と成果を予測する 

2019年2月17日

 


 

2月15日,米国のトランプ大統領は記者会見で,ノーベル平和賞選考機関に安倍氏が送ったとされる「推薦状」のコピーと,5ページにわたる「美しい」書簡を安倍氏から受け取ったことを明らかにした。

 

トランプいわく,米朝首脳会談開催によって,地域の緊張が緩和されたことを安倍氏が評価したからだということらしい。

 

2017年10月,安倍内閣は,衆議院解散を強行した。解散理由は,年末になれば北朝鮮の脅威が高まって,日本に危険が迫るから,今のうちに選挙をやっておく必要がある,というものだった。

 

安倍総理のデタラメ理由を大メディアが異論もなく大本営報道し,与党候補者が街頭で北朝鮮の脅威を絶叫して国民の不安をあおっていたのが前回の衆院選だった。

 

当ブログでは北朝鮮の脅威など現実には100パーセントないことを,当時,さまざまな角度から根拠を挙げて繰り返し書いていたが,私の言い分など,大メディアの報道に,それこそ100パーセント勝てるわけがない。

 

国民は大メディアを信じ,結果,安倍与党はほぼ現状勢力確保に成功し,選挙を乗り切った。

 

あの衆院選がもりかけ疑獄追及からの逃避目的以外に理由がないことは明らかだったが,NHKを筆頭とする日本の大メディアはその点を意図的に黙殺した。

 

衆院選を乗り切った安倍氏は年明け後も,もりかけ追及から逃れるために北朝鮮の脅威を念仏のように唱え続け,無意味な外遊を繰り返し,訪問先の世界各国で北朝鮮への圧力協力を求めた。

 

当時,北欧まで行って圧力協力を求めていた安倍氏は,南北首脳会談開催が決まっても歓迎の意を示すことはなかった。

 

それが,米朝首脳会談が決まるや態度を豹変させ,挙句,今回に至ってはノーベル賞推薦状ときている。

 

これがいったいどういう意味を持つことになるのか,彼はわかって行動しているのだろうか。


少しでも,韓国や北朝鮮側の立場に立って考えれば,安倍氏の行動はいちいち不愉快この上ないということかわからないのだろうか。

 

安倍内閣の立場から見れば,昨年の米朝首脳会談後も,拉致問題解決は全く進展していないし,河野外相が言っているように,核開発放棄も全く確認されていない。

 

日本人全体の眼からではなく,安倍内閣の眼から見れば,米朝会談がノーベル賞級レベルの成果を示したとは言えないだろう。

 

さらに言えば,拉致被害家族のことを考えると,推薦状はあまりに無神経な行動である。

 

拉致問題解決なくして国交正常化も平和条約締結もなしというのが「拉致の安倍」のスタンスではなかったのか。頭の悪い彼のことだから,自分で言っていたことを忘れているということなのだろう。

 

ところで,2月27日に迫ったベトナムでの米朝首脳会談だが,米国から見れば,具体的な成果を上げることはできないと予測する。

 

今のトランプの行動は,20ヶ月に及ぶロシア疑惑捜査・報道から逃れるための偽装に費やされているといってよい。

 

壁建設問題でゴネているのは目くらましにすぎない。


壁問題の今後の流れとして考えられるのは,まず,下院の無効決議,次に上院での決議,その後に大統領拒否権行使,最後に法廷闘争,となるだろう,トランプとしては時間稼ぎにうってつけの問題である。

 

イラン,ベネズエラへの介入は,伝統的に米国が得意とする目くらまし軍事的外交戦略である。

 

そして今回の米朝首脳会談は,トランプから見れば,絵に描いたような目くらましであり,会談の成果など彼にとってはどうでもよいと思われる。

 

ただ,トランプにはどうでもよくても,金正恩の立場で言えば,会談目的は経済制裁の緩和と経済交流促進のための基礎作りであり,きわめて重要な場であると考えているはずである。

 

トランプの頭の中は,ロシア疑惑からいかにして逃れるかの策謀で占められているはずだ。そのようなトランプが金正恩の提示する経済問題にどれだけ興味を示すかが注目される。

 

1つ言えるのは,会談がどのような良い形で締めくくられるにせよ,安倍氏が期待しているトランプのノーベル平和賞はないということである。


少なくとも安倍内閣にとってのメリットが期待できる会談結果にはならないだろう。





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