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ロシアと平和条約締結可能なら北朝鮮とも平和条約を結べるはずだ 

2019年1月20日

 


 

1月22日の日露首脳会談に向けて,安倍総理は「(北方領土問題に)必ず終止符を打つ」と意気込んでいる。

 

彼の発する言葉の100のうち99は嘘のかたまりだが,この言葉は残り1の偽りなき本心だと思われる

 

確かに,今回の会談で終止符を打つ,あるいは,プーチンに打たれることは間違いない。

 

鈴木宗男や佐藤優がなんと言おうと,2島返還もありえないという意味での終止符だが。

 

だが,その結論では安倍氏も国民に立つ瀬がなくなる。

 

そこで,安倍氏はどうやってごまかすかを考えるはずだ。いや,すでに会談の結果を予測して,共同記者会見用のフェイク原稿をすでに事務方に書かせている可能性がある。

 

会談の結論として考えられるのは,

 

「領土問題を棚上げして,近い将来,平和条約を締結する合意を交わす」

である。

 

もちろん,安倍氏は「棚上げ」とは言わないだろう。そのあたりの言葉のごまかしは何でもいい。

 

たとえば,「将来の返還実現に向けた前向きかつ発展的な交渉を行うために,ロシアと定期的に会合していくことをプーチン大統領と約束した」でもいいだろう。

 

「プーチン大統領は私の提案に対して,力強くうなづき,日本が主張する将来の領土返還実現の話し合いに今後も積極的に応じることを約束しました」

 

でもいいだろう。これでは何を言っているのか全くわからないが,支離滅裂とまでも言えない。

 

日本は,尖閣問題を棚上げして中国と平和条約を結んでおり,韓国とは竹島問題があっても,基本条約という名の平和条約を結んでいる。

 

ならば,ロシアとも領土問題を棚上げして平和条約締結を先行させることが完全に不合理だとも言い切れないのである。

 

話は変わるが,この棚上げ問題を推し進めれば,北朝鮮との平和条約締結も可能である。

 

日本政府が主張する北朝鮮の問題とは、

 

領土問題ではなく,拉致問題と核開発問題に絞られている。

 

外務省は16日、WION(インド)のインタビューに応じた河野外務大臣の答弁を紹介しているが,この中で河野大臣は,

 

「金正恩朝鮮労働党委員長が国のために正しい判断を下せば,日本は北朝鮮と関係を正常化する用意がある」

 

「北朝鮮が正しい判断をすれば同国には明るい未来がある」

 

「彼らがミサイル、核、拉致問題を解決すれば北朝鮮に対しても経済支援を行う用意がある」と述べている。

 

救いがたい上から目線の発言ではないか。河野もそうだが,安倍総理も,自分より下だと思っている者に対しては,常にこのようなえらそうな言葉,態度になってしまう。

 

このようなことを言われた金正恩が「仰せのとおりです」などと態度を変えるはずがない。

 

「日本が北朝鮮と関係を正常化するために」「正しい判断を下す」べきなのは,安倍内閣のほうである。

 

核問題はともかく,今の安倍内閣の立場では,拉致問題は解決しない。

 

このことを認識した上で,拉致問題解決は将来の課題として,平和条約締結を先行させることもそろそろ考えていいのではないか。

 

拉致問題解決の道筋としては,案外そのほうが早くて正しいのかもしれない。それに,北朝鮮の領土には,米国のシンクタンクによれば,600兆円から1200兆円の資産が眠っている。


ここから先は何も言わなくてもいいだろう。経済界は,北朝鮮との平和条約締結に諸手を挙げて賛成するはずである。

 

すべてはカネのため,と言うつもりはない。今の日本政府の態度では,拉致問題解決はもちろん,北朝鮮と正常な国交を結ぶことなど不可能だということを言いたいだけである。


資源開発の問題は副次的な恩恵と考えたほうが表面的には無難かもしれない。

 

なお,日本政府は北朝鮮を一方的に非難しているが,彼らには彼らなりの言い分があり,日本政府はそのことに対して真摯に向き合うことを考慮しなければならない。

 

1月16日の北朝鮮国営の朝鮮中央通信によれば,

 

拉致問題は「解決済み」であり、日朝間の懸案は日本の過去清算であると述べている。

彼らが認識している過去清算とは,次の通り。

 

「20世紀、日本はわが国を不法に占領し、野蛮な強制徴兵・徴用政策の下、840万人余りの朝鮮の青壮年を拉致、誘拐、連行して戦場と死の苦役場に駆り出し、同じ手法で20万人の朝鮮女性を『皇軍』の性奴隷に転落させ、100余万人の朝鮮人を無残に虐殺した」

 

にもかかわらず、日本は今日まで過去に働いた自分らの天人共に激怒する犯罪行為に対する賠償はおろか、反省と謝罪もしていない」

 

お互いに言い分はあるということである。繰り返すが,安倍内閣の上から目線の態度では,北朝鮮との国交正常化などありえないのである。








 

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