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日本の政治家の矜持が問われる今回の総裁選 

平成30年9月9日

 


 

 

政府の「全国地震動予測地図2018年版」によると,

 

北海道の胆振地方で,今後30年間,震度6強以上の揺れに見舞われる発生確率は,0.1~3%と予測されていた。

 

また,今回の地震との関連性が指摘されている石狩低地東縁断層帯の今後30年間の地震発生確率は,

 

主部で,30年以内にほぼ0%,

南部で,30年以内に0,2%以下

と予測されていた。

 

ところが,予測に反し,同地域で北海道観測史上最大となる震度7の大地震が起こった。

 

幸い,停止中だった泊原発周辺は震度2程度だったが,それでも外部電源を喪失し、非常用電源に頼る事態となった。

 

もし,稼動中の泊原発に震度7が直撃していたらどうなっていたか。火力発電が止まるぐらいでは済まなくなっていたはずである。

 

政府が予測した地震発生確率は,100パーセント誤りだったということになるが,国の予測,いや,誰の予測でも,予測というのは,スーパーコンピュータを用いても,あてにならないものである。

 

ところで,北海道民が苦しんでいるのを尻目に,安倍氏は笑いが止まらないに違いない。

 

安倍氏は,地震対応を口実に,7日から9日に予定されていた石破氏との討論など,総裁選に向けた活動を停止し,10日にはロシアに「逃亡」する予定を立てている。

 

11日ごろまでに,地方党員のほとんどが郵送で投票を済ませていると考えられていることから,すでに総裁選は終わったとみなしてよい。

 

地方党員が安倍政権にどのような審判を下す(下した)のが,20日の投票結果が見ものだが,それにしても情けないのは,永田町の自民党議員たちである。

 

進次郎の煮え切らない態度には失望した。知性と教養はなくても,もう少し筋を通す議員だと思っていたのだが,彼もしょせんは安倍政権の面々と同じ穴のむじなだということが今回の対応ではっきりわかった。

 

安倍晋三氏は,この5年超の間,行政の長として何の成果も挙げていない。

 

外交は自民党歴代政権と比較してもきわめて稚拙で無惨,GDPは民主党政権以下。加えて,自身の諸々のスキャンダル疑惑は,何も解決していない。拉致問題は1ミリも解決の見通しが立っていない。

 

このような男,現政権を進次郎は支持するということである。

 

それにしても,この期に及んで大多数の自民党の国会議員は,なぜ未だに安倍晋三氏に唯々諾々と従っているのか。


彼らには,議員以前に1人の人間として誇りはないのだろうか。保身以外に彼らの関心はないのか。

 

米国の政府高官が,5日付のニューヨーク・タイムズに匿名で論説を寄稿して話題になっている。

 

「トランプ大統領は米国の健全なあり方にとって有害な行動を取り続けている」などとして,冷静にトランプを糾弾している。

 

米国政治家は,基本的に損得勘定で動き,保身に走ることも少なくないが,彼らにとってはそれがすべてではない。彼らは米国民のために,時に倫理や矜持を優先して行動することがある。

 

ところが,日本の政治家は揃いも揃って,自己保身しか興味がなく,そのことがすべての行動基準になっている。

 

9月11日に,トランプ政権を取材した暴露本が米国内で出版される。執筆者は,ボブ・ウッドワードで,彼はウォーターゲート事件のスクープで知られる一流のジャーナリストである。


CNNが本の内容の一部を紹介しているが,それによると,ジョン・ケリー大統領首席補佐官が,

 

「ここは狂っている。何のために自分たちがここにいるのか、さっぱり分からない」

 

「今の職務は,これまでに経験した中で最悪の仕事だ」と述べたという。

 

他の高官も同様の不満をこぼしているようだが,日本の安倍政権よりはずっとましにみえる。安倍政権は,官邸,自民党,主要メディアを恫喝し,自由な言論・批判を許さない空気を醸成しているが,米国はそこまで閉鎖的でないからである。

 

ケリーのような言葉がフリージャーナリストの取材で出てくるぐらいだから,米国政府の言論空間は日本よりはずっと健全である。

 

安倍政権内から,

「ここは狂っている。今の政権は,これまでに経験した中で最悪に腐り切っている」

 

と,ジャーリストにつぶやくような侍が1人でも出てくれば,現在の閉塞感漂う日本政治の何かが変わってくるのだろうが,政治家だけでなく,今の日本は,企業も有名芸能人もスポーツ選手も口を出すことがない。

 

反トランプで知られる米フットボールの元選手コリン・キャパニック氏が,米国の世界的企業ナイキの広告塔に起用されたが,横並びの日本ではありえない人選である。

 

9月3日,キャパニック氏がツイッターで発信したキャンペーン写真の中に,「信念を持て。たとえ全てを犠牲にしても」の文字が配合されている。

 

今の日本の全政治家に送る言葉として,これ以上適当なものはない。









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