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安倍政権が今なお安泰であることの隠された真の理由  

平成30年8月23日

 


 

 

今週号のサンデー毎日で,ジャーナリストの青木理氏が,日本国内でも通信傍受システムのエックスキースコアが利用されていると書いているが,事実なら驚愕だ。

 

論文の中心は,共同通信社編集委員を務めている石井暁氏へのインタビュー形式で書かれているが,青木氏ほどのジャーナリストが元上司の言葉だけを信じて,何の裏も取らずに記事化するはずがない。

 

論文では,過去に防衛省が通信傍受システムを利用していたと思われる事例も挙げて解説しており,なかなか興味深い内容となっている。

 

エックスキースコアとは,ネット上からかき集めたデータを基に,電話,メール,クレジットカード情報を過去の記録まで遡って引き出すことができるという通信傍受システムのことである。

 

元CIA職員スノーデンが2013年7月に暴露し,NSA(米国国家安全保障局)がその存在・利用を認めた。日本にも米国から提供されているとスノーデンが告発したが,日本政府は一貫して事実を否定している。

 

同類の通信傍受システムとして,「エシュロン」があり,青森県三沢基地に配置されていた(今はないと思われる)と池上彰氏が過去に言及していたが,こちらの方は米国が否定している。

 

だが,「エックスー」の存在・利用を米国は認めており,このシステムが日本の防衛省でも利用されているというのが,青木氏の論文の主旨である。

 

青木氏は,「情報隠蔽国家」という優れた新刊を今年2月に上梓しているが,こちらでは,情報隠蔽に狂奔する日本の実態を鮮明に描写している。

 

ところで,なぜ為政者側は自分たちの情報を徹底的に隠したい一方,我々国民の情報は,プライバシーまで丸裸にして情報収集しようとするのか。

 

それは国家が,いざというときに備えて,我々の弱みを握って屈服させるための脅しの道具として利用するためではないかと思う。

 

たとえば,森友問題で渦中の人物となった(なっている)元財務省理財局長の佐川宣寿の例を挙げると,

 

彼は今年3月27日の証人喚問で,近畿財務局と本省理財局の職員に300箇所もの公文書改ざんを指示したことを認めた一方で,安倍総理や昭恵夫人らの関与は完全に否定した。

 

職員の改ざん行為は,すべて自身の指示によるものだったと明言していた。だが,官僚OBの誰に聞いても,1官僚が独断でそのような指示を出すことなどないと明言している(高橋洋一は別として)

 

常識的にみて,彼にとって何の得にもならないこのような部下まで巻き込んだ犯罪行為に,彼が独断で手を染めることなどありえないと考えるべきである。

 

改ざんに関わった職員は自殺にまで及んだことを考えても,事の重大さは,佐川氏が一番よくわかっていたはずである。

 

あらゆる角度から考えてみても,当然,上からの指示があったと推測するのが自然であろう。「上」とは,安倍総理以外に対象者は存在しない。

 

だが,佐川氏は証人喚問当時,自身の刑事訴追におびえながらも,最後の最後まで安倍総理をかばい続けた。

 

その理由について,筆者は当時ブログで,内閣官房機密費を原資として,多額の口封じ料が彼に渡った可能性があると書いた。

 

当時刑事訴追の可能性もあった状況の下,真実を闇に葬ったところで,彼には罪悪感が残るだけで、何の得にもならない偽証という犯罪行為をやってやろうとまでは考えるはずがない,と思ったからである。

 

億単位のカネでももらわなければ,繰り返し偽証などやってられるか,そう憶測するのが自然ではないだろうか。

 

だが,改めて考えてみると,彼には5千万円弱の退職金が保証されていたし,カネだけで安倍氏をかばい続けたというのもしっくりこない。


もちろん,義理人情でかばっていたわけではないことは言うまでもない。彼らはそんな気持ちを持って行動する連中ではないからだ。

 

では,一体なぜ佐川氏は,安倍氏を,官邸をかばい続けて自分だけが泥をかぶったのか。

 

カネや義理人情からではない,とすれば,脅迫されていたと考えるしかないだろう。官邸に何らかの弱みを握られていて,真実を話したらバラすそ,と脅されていた可能性を考えるべきではないか。

 

彼ぐらいの地位になれば,私生活上の個人情報などは,すべて官邸に上がっていたはずだ。個人情報の収集方法は,古典的な内偵調査もあるだろうが,前述の通信傍受システムを使えば,ほとんどの事実が一発で判明してしまう。

 

エックスキースコアを駆使すれば,ターゲットのすべての個人情報を丸裸にすることができるのである。

 

世の中には,たとえ丸裸にされたところで,たとえば,筆者などはビクともしないし,どうぞ何でもやってくれという方もいるだろう。

 

だが,一方で,不都合だという方の方が多いのではないか。特に,家族がいれば,そう強気でいられない方も多いはずだ。佐川の場合,自身は火だるま上等でも,自分の家族を巻き込むような事態だけは何としても避けたいと考えても不自然ではない。

 

ここに為政者のつけこむ余地があるのだが,だからこそ,「エックスー」の如く優秀な個人情報収集システムが為政者側に必要になってくるのである。

 

この通信傍受システムに,マイナンバー情報を加えれば,さらに情報の精度が上がることは言うまでもないだろう。

 

安倍政権が今なお安泰である理由の真実がここに隠されていると思われる。





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