FC2ブログ

蚊帳の外の事実を偽装するためだけに行われた習近平との電話会談 

平成30年5月5日

 


 


朝鮮半島情勢で日本だけが,安倍外交だけが蚊帳の外であることは,日本の識者だけでなく,いまや世界中が認識していることである。

 

そのことをごまかすために,安倍総理は中国政府に頭を下げて,習近平氏との電話会談を哀願し,メディアを通じて蚊帳の外報道の一蹴を試みた。

 

NHKのサイトによると,会談は午後6時前からおよそ40分間行われたという。

 

日本語と中国語の通訳を介してのたった40分間(同時通訳そのものではなく,ウィスパリングによるものと思われる)で話せることと言えば,たかが知れている。各メディアが伝えている以上のことは何も話していないだろう。

 

つまり,これは蚊帳の外の事実を偽装するためのパフォーマンス会談ということである。

 

会談の前日に,米国政府は, 中国のミサイル配備問題に懸念を示したとCNNが伝えた。

 

米情報機関は、中国軍が4月に南シナ海で軍事演習を行った際に、同諸島に造った人工島3島に対艦ミサイルや対空ミサイルを配備したとの見方を強めているという。

 

一方、米国防当局者はCNNに対し、中国はスプラトリー諸島で人工島の軍事拠点化を進めているが、ミサイルを配備するのは初めてだと述べている。

 

このことについて,中国外務省の華春瑩報道官は,同日の定例記者会見で、ミサイルの配備について事実関係を明言せず,お茶を濁した。

 

安倍総理がこの点を習近平に言及するのではないかと期待していたのだが,そんな度胸は彼にはなかったということになる。

 

3~4週間以内に米朝会談が予定され,金正恩は日本との対話の用意もあると伝えられている中で,安倍総理は今回の会談でも習近平に,北朝鮮への圧力維持を確認したという。

 

ここまでくれば,彼の精神構造は国宝級の狂気としか例えようがない。北朝鮮の脅威をあおるよりも,人工島の軍事化を拡大させる中国のほうが現時点ではより脅威であることは明白ではないか。

 

にもかかわらず,首謀者を目の前にしてもそのことに一切触れないというのだから,今の彼は対米隷属だけでなく,対中隷属にも成り下がってしまったといわざるを得ない。

 

今回の会談ではもちろん,尖閣諸島領有権問題は,一切俎上に載せなかったと思われる。領土問題を完全に棚上げしたことは間違いない。

 

ならば,ここで提案だが,北朝鮮問題についても,非核化の問題と拉致問題を切り離したらどうだろうか。そうでもしなければ,拉致問題解決の進展はないのでないか。

 

ところが,安倍総理は今回の会談で、日本政府としては,日朝ピョンヤン宣言に基づいて、拉致・核・ミサイル問題を包括的に解決し、国交正常化を目指す考えに変わりはないことを習近平に伝えている。

 

日本は北方領土問題を抱えるロシアとも平和条約を結んでいないが,両国間の経済活動は発展している。中国とロシアに対しては棚上げOKで,北朝鮮はダメだというのでは筋が通らない。

 

確かに,拉致問題は深刻なテーマだが,今回の非核化問題を契機に,両国が緊張関係の解消に向けて努力をしていけば,ひとつのアプローチの試みとして正しいかどうかは断言できないが,拉致問題に何らかの進展を期待していいのではないだろうか。

 

いや,そもそも安倍総理には本気で拉致問題を解決する気はないので,無駄な提案かもしれない。

 

4月22日,安倍総理は,拉致被害者の救出を求める「国民大集会」に出席し,拉致問題解決に向け,改めて決意を表明した。

 

だが,安倍総理が会場にいたのは,演説時間を含めてたったの30分間で,「政務」を理由に途中退席している。

 

「政務」とは何ぞやと,「首相動静」を調べたが,その後,東京・富ケ谷の私邸に直行しているではないか。しかもその後,訪問客もいない。

 

この問題についての彼の関心度がよくわかるというものである。もっとも,今回の中東歴訪でも,案の定,子供の使い程度のことしかできなかったのだから,問題解決に向けて彼に何かを期待するというのは無理なのかもしれない。



スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment