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官房機密費文書まで官邸は偽造の最中なのか 

平成30年2月14日

 


 


官房機密費の文書公開を安倍政権が拒絶している。


伊藤 惇夫氏の著書「永田町「悪魔の辞典」」 (文春新書)によると,官房機密費とは,一言で言うと,総理大臣や官房長官が自由に使える交際費のことで,いわゆる「機密」のために使われることはないという。


ちなみに,領収書は不要である。

ただ,「総理大臣が自由に使えるカネ」という言い方は誤解を招きかねない。


結果的にはそうなるのだが,厳密に言えば,官房機密費とされる現金自体は,官房長官室の金庫に入っており,使途についての裁量権は,基本的に官房長官の裁量に委ねられているからである。


毎年12億円が予算に計上されており,使途については公開する必要がない。


だが,先月1月19日,最高裁は,使途についての公開義務は否定したが機密費の支出先が特定されない政策推進費などを支出した日時と金額について,官邸に対して開示せよとの判決を下した。

 

具体的に言うと,原告の市民団体が開示を要求した文書は,

 

① 2005~06年に支出された約11億円(安倍晋三官房長官時代)

 

② 2009年9月に支出された2億5000万円(河村建夫官房長官時代)

 

③ 2013年に支出された約13億6000万円(菅官房長官)

 

である。

 

原告市民団体共同代表である上脇博之神戸学院大教授)は,日刊ゲンダイのインタビューに,次のように述べている。(以下,14日のゲンダイサイトから引用)

 

「(代理人の)若手弁護士が何度も内閣官房に(開示要求の)連絡をしているのですが、きちんとした返事がありません。よほど知られたくない内容が書いてあるのか。原告らの間では『まさか改ざんしているのではないだろうな』との話も出ています」(引用ここまで)

 

「まさか改ざん」ではなく,「明らかに改ざん」の最中であろう。ただ,改ざんするにしても金額がでかいので,つじつま合わせをうまくしないと自滅必至である。

支出先や使途まで公開義務がないので,改ざんは意外に楽かもしれないが。

 

支出先の公開は不要,使途も公開不要となると,今回の最高裁判決を受けた文書がたとえ公開されても,安倍政権を揺るがすようなネタは出てこないのではないか。

 

それでも,日時,金額が公開されることによって,たとえ偽造文書でも,さまざまな疑惑の一端を憶測することはできると思われる。いくら精巧に偽造・加工しても必ずぼろを出すと思われるからである。


ところで,支出先や使途は,たとえヤバくてもめったに表沙汰になる情報ではない。ただし,官邸側が意図せずして,暴露されてしまうこともたびたびある。

 

加治 将一氏の著書「アントニオ猪木の謎」(新潮社)によると,1991年,自民党幹事長時代の小沢一郎からアントニオ猪木側に,官房機密費の1億円が渡ったらしい。

 

ざっくり言うと,東京都知事選に出馬を検討中の猪木を断念させる見返りとして,小沢サイドが猪木に金を渡したとのことである。自民党候補は猪木に勝てないと自民党側が読んだということなのだろう。

 

その他には,月刊誌「噂の真相」(すでに廃刊)が報じた中川秀直官房長官(当時)の愛人スキャンダルつぶしに官房機密費が使われたとされている。

(つづく)



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